PASMO
PASMO(パスモ)は、株式会社パスモが発行する交通系ICカードです。
首都圏の主な電車やバスが1枚で利用できるのが特徴。PASMOのロボットがマスコットキャラクターになっています。
PASMOで利用可能な交通機関
鉄道は26の事業者、バスは75の事業者で、一部の路線を除いて利用できます。
使える交通機関は100以上と最多で、パスモ1枚あれば大抵の交通機関が利用できます。
鉄道
東京、埼玉、千葉、神奈川など首都圏にある大半の私鉄が利用できます。
伊豆箱根鉄道の駿豆線と、東京都交通局の上野懸垂線は利用できません。
バス
東京都23区にあるコミュニティバスは、ほぼPASMOが使えます。
バスは事業者によって一部使えない路線があるので、各Webサイトで確認するか問い合わせをしてみて下さい。
PASMOの種類
PASMOは誰でも利用できる「無記名PASMO」と「記名PASMO」、「PASMO定期券」。
そしてクレジットカードとオートチャージ機能が付いた「一体型PASMO」の4種類あります。小児用は「記名PASMO」、「PASMO定期券」が、それぞれあります。
無記名PASMOには4つの特徴があります。
- 記名PASMOや小児用PASMOに書き換えることが可能。
- 書き換えたパスモは無記名PASMOに戻せない。
- バスの持参人式定期券(券を持った人なら誰でも利用できる通勤定期券)が使える。
- 紛失時は再発行ができない。
PASMOエリアでも、磁気定期券のみでPASMOでは発売されていない種類や区間の定期券もあります。PASMO定期券を買う時は、事前に確認してみて下さい。
記名式は再発行可能
記名PASMOとPASMO定期券は、紛失した時に再発行ができます。
再発行をすると前のパスモは使えなくなるので、拾った誰かに悪用されることも無いです。
PASMO、Suicaエリア(Suicaの札幌エリア以外)の駅やバス営業所などで手続きを取ります。再発行手数料500円と、新しいパスモのデポジット代(保証金)500円が必要です。
ちなみにバス会社の記名式PASMOは、表面に名前が印字されないので、裏面に油性マーカーペンなどで、しっかりと名前を書く必要があります。
バス特で運賃割引
一部のパスでは、バス利用サービス(バス特)を実施しています。
定期券、一日乗車券以外のPASMOやSuicaを使ってバスに乗ると、自動的にバスポイントが貯まって、利用額に応じて「特典パスチケット」が発行されます。
特典パスチケットは、次回バス利用時に自動的に利用されて、運賃が割引になります。バスポイントは毎月1日から末日まで有効で、翌月にポイントが「0ポイント」にリセットされます。
例えば東急バスのバス特では、運賃10円ごとに10バスポイントが貯まります。
1,000バスポイントで、100円分の割引です。東急バスの普通運賃は大人210円均一なので、一回の利用で210バスポイントが貯まります。
利用額が増えると更に割引額も多くなるので「毎月5回以上バスを利用する」という人は、パスモやスイカで支払うと、かなりお得にバスを利用できます。
オートチャージでお財布いらず
パスモにはPASMO・Suicaエリアの駅改札機にタッチすると、自動的にチャージされる「オートチャージ(自動入金)」機能が付けられます。
初期設定では、残金が2,000円以下の時に3,000円チャージ。チャージの条件や金額は1,000円~10,000円の間で、1,000円単位で自由に変更が可能です。変更手続きはPASMOエリアの駅で行なえます。
オートチャージを利用するには、クレジットカードの登録かクレジットカード機能が付いた「一体型PASMO」が必要です。
登録できるクレジットカードは限られていて、それ以外のクレジットカードでは利用できません。
- JCB、三井住友カード、三菱UFJニコスが発行する「Pastown(パスタウン)カード」
- 小田急や東急などの交通事業者系のクレジットカード
- ANAカードの「ANA To Me CARD PASMO JCB」
関連リンク
●PASMO「オートチャージサービス」
クレジットカードとオートチャージ機能が付いた「一体型PASMO」は「パスモとクレジットカードを1枚で持ちたい」という人に向いています。
- JCB、三井住友カード、三菱UFJニコスが発行する「Pastown(パスタウン)カード」
- 京急カードPASMO
- 東急ポイントカードTOP&PASMO
- Tokyo Metro To Me CARD PASMO
- 東武カードPASMO
- 小田急ポイントカード
新しく一体型PASMOを利用する時は、カードによって入会費や年会費が異なるので、事前によく比較してから申し込むようにしましょう。
オートチャージの解約方法
オートチャージサービスだけを解約したい場合は、身分証明書をもってPASMOエリアの駅で手続きをすればOKです。ただし、パスタウンカードと、一部の交通事業者系の一体型PASMOではオートチャージだけの解約ができません。
また支払いのクレジットカードにパスタウンカードを登録している場合は、パスタウンカードも同時に退会になるので、解約する時は注意が必要です。
関連ページ
●使い分けは必要? SuicaとPASMOの6つの違い